平均足で失敗するケーススタディ
平均足は、相場の流れを視覚的に見やすくしたものです。
ローソク足のように足の色がしょっちゅう変わることがなく、トレンドが出ているときには、同じ色の足が並び続けます。
平均足はトレンドの方向を見やすくしているものですので、相場の流れに逆らうトレード、つまり逆張りのために使うべきではありません。
たとえば、平均足とストキャスティクスを組み合わせたトレードを考えてみましょう。
オーソドックスな組み合わせなので、一度試してみた方も多いと思います。
ストキャスティクスが買われ過ぎ、売られ過ぎの目安である80以上・20以下に入った後、
平均足の色が反転した時にエントリーをするというトレードを考えてみます。
矢印を付けているところがエントリーチャンスになると思います。
どこも、しっかりと流れが反転して、利益が伸びていますね。
こんな相場では、この組み合わせは、うまくいきやすいのですが、では次のような場合はどうでしょうか。
矢印を付けているところがエントリーのチャンスになりますが、さっきとは打って変わって、負けトレードが連発しているところがあります。
連敗をしているところは明らかに相場の流れに逆らっていますね。
こんな相場では、損が膨らむ一方で、利益を全く伸ばすことはできません。
おそらくは、トレードをやってもやっても負けるばかりなので、FXを続けること自体が苦痛に感じてしまうんじゃないでしょうか。
平均足ではトレンドを意識する!
これは、平均足とストキャスティクスの組み合わせが悪いのではなく、エントリーの判断基準も悪いわけではありません。
悪いのは、トレンドの流れを考慮していないことです。
相場の流れを見やすくするための平均足なのに、トレンドに逆らった使い方をしているのが、勝てない原因です。
2番目の図でいえば、トレンドの流れに逆らっているところを省いて、
ショートの時だけエントリーすれば、しっかりと利益を伸ばすことができたはずです。
平均足を使ったトレードで絶対にやってはいけないのは、相場の流れに逆らったトレードをすること。
平均足は、順張りトレードで戻り売り・押し目買いを狙うために使いましょう。